月刊新潟Komachiに、スケッチブックが紹介されました
月刊新潟Komachiと、ウェブメディア「&Komachi」にスケッチブックが紹介されました。
このスケッチブックは、初めての試みとして、株式会社ミューズのスケッチブックの表紙に、口で描いた絵をプリントしています。
ミューズは、1960年に日本初となる本格的な水彩紙「ワトソン」を開発して以来、国内外の水彩画愛好者に広く支持されています。
紹介されたスケッチブック
MUSEスケッチブックの特徴
◇ 水彩、パステル、色鉛筆に
ほどよいザラつきのある中目の紙肌が特徴です。
絵具やパステルが紙に良くのり、特に水彩絵具の発色が美しい紙です。
また、保水性が高く、ぼかしやにじみなどの表現が得意。
さらに、天糊綴じ製本仕様なので、描いた後にサッと軽やかに剥がすことができます。
そんなMUSEスケッチブックに、口で描いた絵を表紙にした特別なアイテム。
国内水彩紙のトップセールスと障がい者アートの融合が生み出す、新たなアートの世界への扉を開きましょう。
水彩紙について
◇ ワトソン
伝統のナチュラル色。控えめで上品なイメージの作品に最適。
紙色は黄味が勝ったナチュラルクリーム色。
画面に調和を与える優しい色合いで、春や秋といった穏やかな色調に仕上がります。
◇ ホワイトワトソン
美しいホワイト色が特徴のは、明度差を活かした奥深い表現に最適です。
夏や冬など、明度差の表現にもぴったり。着彩と同時にコントラストを引き立てながら、思いのままに描いていけます。
【上高地を描いた画家 南 栄一(みなみ えいいち)の声】
「絵の中に小さく、車いすに乗った友人がいます。
体調を崩し、気持ち的にも前向きになれない日々が続いていた時、遊びに来てくれた友人と新緑の中をゆっくり散策しました。
多くは喋りませんでしたが、一人きりではないのだと思えたのでしょう。
少しずつですが、その後、前を向けるようになっていきました。
友人への感謝を込めて絵にしたためました。」
【MUSEとのコラボレーションのきっかけ】
ある文房具の開発会社の方とお付合いしていく中、私どもが製作しているグッズを見て、障がい画家たちが描く見応えのある絵を用いてなぜ美術関係のものを製作しないのかと思ったそうです。
絵を描こうとする人は、誰でも必ず一度はスケッチブックを手に取ります。
スケッチブックを作ってみようと、国産で初めて水彩紙「ワトソン」を開発したMUSEと知り合うことができました。
協会は、様々な事情で手の自由を失った障がい者が、口や足に絵筆をとり、絵を描くことで社会的自立を目指してきた団体です。
そうです…彼らは描画によって新たな希望と生きる勇気を見出してきました。
MUSEと出会い、描画の基本ともいうべきスケッチブックを画家の絵を用いて製作できたことは、改めて協会の原点を私たちに気づかせてくれました。
MUSEの社員がいつもの営業のため画材店を訪問した際、手の不自由な人たちが口と足で描いた絵を表紙にスケッチブックを製作したことを話したそうです。
画材店の店主は、「えっ、それ水村さんのこと?いつもうちに画材を買いに来るよ」と。
こんな身近に、画材を通してつながっていたことにちょっとびっくりのエピソードでした。
芸術の秋を迎え、スケッチブック片手に街を散策してみませんか。
「絵に挑戦したい」という方、「子どもの頃以来絵を描いていない」という方にぜひ一冊、口で描いた絵のスケッチブックを手に取っていただければ嬉しいです。