口と足で描く芸術家協会の活動
口と足で描く芸術家協会は、世界の口や足で描く画家たちが自立と助け合いを目指して1956年に設立しました。
日本でも1961年から60年以上にわたり続いています。
2023年現在、世界72の国や地域で約750名の障がい画家が参加しています。
日本では22名の画家が口や足で描いています。
協会の画家たちは、病気や事故などのために両手の自由を失いました。
しかし、逆境から立ち上がり、自信を取り戻し、口や足で描き続けています。
口と足で描く芸術家協会の活動
世界中の仲間たちが口や足で描いた絵を、絵葉書・カレンダー・文房具などのグッズにしています。
そして、ご理解ある方々にお買い上げいただけるよう広く呼びかけています。
皆さまのご支援が、障がいを負った画家たちの生活費や奨学金・自助具など福祉機器の導入費となり、自立した生活へと導きます。
皆様の温かいご支援が、このように役に立っています。
自立した生活
画家たちは、絵を描くことにより、一定の収入を得て経済的に安定します。
生きがいのある人生を築き、画家という生涯をかけての仕事を得ます。
奨学金
障がいを負った若者が希望と自信を持ち、生きる勇気を得るために新しい可能性を与えます。
口や足に筆をとり絵を描くのに必要な画材の購入や描画を学ぶために、毎月返還不要の奨学金を給付します。
設備や道具
口や足で描くために、筆一本でもいろいろな工夫をします。特別な設備や用具も必要になります。
車椅子やベッドの上で絵を描くためには、特別なイーゼルが必要なこともあります。
展覧会
多くの人たちに作品を見てもらうことは、画家たちにとって大きな励みです。
また、ご来場の方々とふれあうことは、障がい者の社会復帰への関心を促す役目も果たします。
この協会の大きな特色は、口と足で描く画家同士の助け合いの輪です。
- 両手の自由を失い、口や足で描くことを志した若者たちは、協会から返還不要の奨学金を受け取ります。
その奨学金で筆や絵の具を購入したり、絵画教室に通ったり、絵を描くことを学びます。 - 学びながら描かれた作品から、優れた創作力のある画家たちの作品まで、毎年世界中で何千もの絵が描かれます。
- その中から良い絵を選び、複製品を作り、皆さまに紹介します。
通信販売を通して、世界中でご注文をよびかけます。
皆さまが、口と足で描く画家たちの活動にご賛同くださったり、絵やグッズをお気に召したりし、お買い上げくださります。 - その収益が、画家の生活費や奨学金として使われ、画家たちは安心して絵を学び、描きます。
若い画家は、協会から奨学金を受けることによって学び、少しずつ成長します。
やがて、絵による自立ができる優れた画家に育った時には、その働きで自分自身の収入を得るだけではなく、さらに次世代の新しい若い仲間を育てていきます。
1961年日本でこの事業が歩みを始めたとき、日本の口と足で描く芸術家への奨学金を日本の売上で賄うことはできませんでした。
その時支給された奨学金は、他の国の人々からの支援でした。
今、日本の皆さまが買い上げてくださる資金の一部は、遠く中南米の国々、あるいは、アジアの人々のためにも使われています。
国境を超えた組織がそれを可能にします。
複製品をお買い上げくださる皆さまのおかげで、この助け合いの輪が成り立ち、障がい者が自立へと向かうことができます。
たくさんの絵を描いても、ご注文いただかなければ、自立は夢のまま終わります。
日頃お使いになるもの用に、一つでも品物をご注文くださることが、この輪の中で一番大切なことです。
一同心から、ご支援をお願いします。
ご協力に心から感謝申し上げます。